上海浪漫紀行・老朋友は大変!周庄にお付き合いしてくれているWさん。ご主人のFさんともども日本に数年滞在していた。Fさんは大学院の博士課程に学んでいる。家人1の職場でFさんがアルバイトをしていたのがご縁で、家族ぐるみの交際が始まった。 Wさんは日本で長男Kちゃんを出産。あとから来日した弟くんも日本で就職してしまった。(ついでにこの弟くん、日本人の奥さんと結婚して、埼玉県に住んでいる。) Fさんの家でスッポン料理をご馳走になったり、rin家で鍋パーティーをしたり、弟くんも交えて、よく遊んだ。 初めて上海に行ったときは、ちょうど、WさんがKちゃんを連れて里帰りしていた。日本から、紙おむつと粉ミルクをスーツケース半分、お土産に持参したものである。(まるで運び屋だ。) 今回、すでにWさんは中国に帰国している。Fさんの博士号取得がそろそろ見えてきたこともあり、一足先に帰国となった。Kちゃんはご両親に預けて、仕事も再開。なんでも、政府の某超有力幹部のご子息がやっている会社にお勤めだとか。上海に帰れば研究者として元の職場に戻るFさんより、きっと高給取りだろう。 周庄に行くのに、Wさんが知り合いのタクシーを借り切ってくれた。 中国人が友人をもてなす場合、絶対に招かれる側にはお金を出させない。招く側が全部持つのだ。 だから、タクシー代は勿論、食事も入場料も、全部Wさんが出してくれる。 それはいい! と喜んでいいものでもない。 本当なら、逆に、こちらが招いて振舞う機会を作らなきゃいけないのだ。 確かに日本では、うちでお鍋もご馳走したし、回転寿司にも行ったけれど、たかが知れてる金額である。 とにかく、ご馳走になりっぱなし、というのはひじょうーに心苦しい。 当然、日本からお土産にお菓子やタバコやお酒を持ってきたが、それに見合う負担ではないだろうな。大体、次に会える機会がいつになるかわからない。やっぱりお礼はしておきたい。 しかし、面子がなによりも大事な中国人。なかでも見栄っ張りなのが上海人である。お客さんからお礼など、絶対に受け取ってくれない。 たしかこのときは、Wさんには固辞されて、日本でFさんにお礼をしたような記憶がある。 中国人は、親しくなると本当に親切である。至れり尽くせり、これでもか、というくらい面倒を見てくれる。・・・正直、もうちょっとほっといて!と言いたくなりそうなくらい。 でも、うっとうしさはあっちに置いといて、その親切に乗っかってしまうのが、中国人と老朋友になる近道かもしれない。 写真は、周庄の入り口。立派な門の周辺は、観光客向けのレストランやお店が並んでます。 (1997年2月撮影) ジャンル別一覧
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